時短営業で始めた副業は、粗悪品で終わった
2020年、コロナ。うちの店は休業期間こそ短かったものの、そのあと長い時短営業に入りました。閉店が早くなり、帰る時間も早くなる。店は苦しいのに、手元には時間だけが増えていきました。
業務委託店長は、何時間店に入っても報酬が増えません。逆に言えば、店にいない時間に何をしても自由です。そこで始めたのが物販でした。
選んだのは中国輸入です。AliExpressで仕入れて、メルカリで売る。同じころ、家にある不用品もメルカリに出し始めました。使っていない物が知らない誰かに売れていくのが思っていた以上にうれしくて、出品・梱包・発送をくり返すうちに、売ることの経験値が少しずつ溜まっていきました。
ところが中国輸入のほうは、試しに何種類か仕入れてみると、品質がよくないものや、そもそも使い物にならない粗悪品ばかり。箱を開けた時点で「これは売れない」と分かり、ここでやめました。
不用品は売れていくのに、仕入れた商品は売り物にすらならない。売ることと、売れる物を仕入れることは別の話でした。
eBayは、仕入れ先として見つけました
やめたのは仕入れ先で、物販そのものではありません。不用品が売れていく手応えは残っていたので、別の輸入先を探しました。そこで見つけたのがeBayです。
つまり僕にとってeBayは、最初は海外に売る場所ではなく、海外から買う場所でした。扱ったのはアンティークコイン、カードゲーム、ミニカーなど。配送業者の選び方から支払い方法まで調べて、少しでも安いルートを組み立てました。ただ、船便は到着が遅く、早い便は高い。この板挟みがずっと続きます。
そして売上は伸びませんでした。価格差のある商品を、多く見つけられなかったんです。ニーズを調べて必要な人に売るのが物販の基本で、リサーチもやりました。それでも、うまくマッチさせられない。このとき本気で「商才が無いんだ」と思いました。
もうひとつ難しかったのが、売るタイミングです。メルカリに出しても、旬が過ぎれば価格競争になります。
- 値下げが早すぎると、利益が薄くなる
- 遅すぎると、売れ残る
- 下げずにキープすれば、そのまま在庫になる
利益を取るか、値下げしてでも売り切るか。この調整が、僕にはずっと難しかった。結局、在庫にしたくなくて薄利で売るほうを選び続けました。売れてはいくけれど、手元にはほとんど残りません。
商品が多すぎて選べなかった、とも少し違います。僕の感覚では、売れるタイミングにピンポイントで商品を揃えていないと売り続けられないのに、旬が終わるのが早すぎる。そこに船便が重なります。早い便は高いので船便を使うと、届くころにはもう旬が終わりかけている。
安く運べば旬に遅れ、早く運べば利益が消える。 粗悪品が1回目のつまずきなら、これが2回目でした。
売る場所を逆にして、月5万
伸び悩むあいだ、ずっと引っかかっていたことがあります。国内に売るより、海外に売ったほうがパイが大きいのではないか。だったら、流れを逆にすればいい。そう考えて、eBay輸入からeBay輸出に切り替えました。
ここで初めてスクールに入り、本格的に始めます。店は通常営業に戻っていましたが、客足がすぐ戻るわけもなく、時間はまだ取れていました。
輸出に切り替えてからは形になり、1年目で月5万円くらいの収入が安定しました。月によっては10万円を超えたこともあります。
物販をやっている人から見れば、たぶん遅い数字だと思います。ただ、店の仕事が先にあって、手すきの時間にちょこちょこ進めるしかなかった。当時の僕には、これが限界でした。
これから書くこと
この副業は、このあと約4年続いて終わりました。まだ書いていないことが残っています。
- 無在庫に切り替えた話:売れたのに、まったく数が足りなかった
- やめて2年、いまだに在庫が減らない話:物販の記事は始め方ばかりで、後始末を書いたものがほとんどありません
- その在庫を片付けながら、AIに来た話:今このブログを書いているのが、その続きです
始め方より、やめたあとに何が残るかのほうが書く価値があると思っています。次はそこから書きます。